アトピー・にきび
尋常性ざ瘡
「若いうちはニキビができてしまうのは仕方ない」そんなふうに思っていませんか?
でも、あきらめないで。ニキビは尋常性ざ瘡(じんじようせいざそう)と呼ばれるお肌の疾患。皮膚科で治療を受ければ治すことができます。
微少面ポウ
目に見えない段階。毛穴が狭くなり、皮脂がつまり始めている状態です。
白ニキビ
皮脂が毛穴につまった状態。ポツンとした小さな白い点に見えますが、見逃してしまう場合も。皮膚の内側では、毛包(もうほう)が広がるとともに、アクネ菌が増え始めます。
黒ニキビ
白ニキビの毛穴が聞き、メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える状態。シミや小さなホクロのように見えたり、不潔な印象を与えたりするため、気になる人も多いはず。
赤ニキビ
白ニキビが悪化し、炎症が起きた状態。毛包(もうほう)では、増殖したアクネ菌が盛んに活動しています。炎症を引き起こすさまざまな物質が、このときにつくられてしまいます。
化膿したニキビ
赤ニキビがさらに悪化し、炎症が激しくなった状態。てっぺんに黄色い膿(うみ)が見えるため、黄色いニキビといわれたりします。皮膚の内側では、アクネ菌が生んだリバーゼが薄くなった毛包(もうほう)の壁を壊し、炎症を起こす物質が一気に外へニキビの炎症がまわりに広がってしまいます。
さらに、重症化すると、ニキビ痕(あと)が顔にできてしまうおそれがあります。
アトピー性皮膚炎
特徴
- 1. アトピー性皮膚炎を引き起こす遺伝的体質がある
- 2. 湿疹が慢性に経過し、治りにくい
- 3. かゆみを伴い、掻くことによって悪化する
- 4. 子供に多く、成長につれて症状が軽くなる傾向がある
- 5. 各年齢層によって病像に特徴がある
- 6. 生活環境の中に病気を悪化させる因子がある
- 7. さまざまな物質に対するlgE抗体が陽性になりやすい
治療法
アトピー性皮膚炎の治療は、病気そのものを完治させる薬はないことから、①皮膚炎の対症療法②悪化因子の除去③スキンケアの3つの方法を中心に行います。皮腐炎の対症療法としては、炎症を抑える目的でステロイド外用薬を中心とした外用療法を用い、かゆみの強い場合は内服薬を併用します。悪化因子は問診や検査等から慎重に判断し、できるだけ取り除くように指導します。炎症が沈静化した後は、保湿薬等を使ってスキンケアを継続し、よい状態を維持することによって皮膚を少しづつ強くしていきます。
スキンケアのポイント
1. 皮膚の清潔
毎日の入浴・シャワー
- 汗や汚れは速やかにおとす、しかし強くこすらない
- 石けん、シャンプーを使用する時は洗浄力の強いものは避ける
- 石けん、シャンプーは残らないように十分すすぐ
- かゆみを生じるほどの高い温度の湯は避ける
- 入浴後にほてりを感じさせる沐浴剤、入浴剤は避ける
- 入浴後は必要に応じて適切な外用薬を塗る 等
2. 皮膚の保湿
保湿薬
- 保湿薬は皮膚の乾燥防止に有用である
- 入浴、シャワー後は必要に応じて保湿薬を塗る
- 軽微な炎症は保湿薬のみで改善することがある 等
3. その他
- 室内を清潔にし、適温、適湿を保つ
- 新しい肌着は使用前に水洗いする
- 爪を短く切り、なるべく掻かないようようにする 等